答えは、半分Yes、半分No です!

正解としては、「ピアノの仕組みを知った上で、指を立てて弾くべきところとそうでないところを区別して弾く」となるでしょう。

何でもかんでも「指を立てなさい!」と教わっている方、教え方が古いばかりでなく、理に適っていないので要注意です。指を立てたままでは弾けない奏法もあり、またずっと指を立てたままでは1種類の音しか出せません。ピアノは「音のパレット」で、音の種類は「無限」です。たくさんの「きれいな音」を出したいと思いませんか?

 

それと、ここに重大な問題が隠されています。人それぞれで、「骨格」→「指の長さ」が違うため、誰もが90度に指を立てて弾けるわけではないのです。

まず、「中指と手の甲の長さ」を比べてみてください。

1、中指の方が圧倒的に長い方: このタイプは骨格的に90度に指を立てて弾きにくい、あるいは弾けない場合が多いです。

2、中指の方が短い方: このタイプは容易に90度に指を立てて弾くことができます。 

 

話は変わりますが、「人間も進化している」そうで、以前は生まれてくる赤ちゃんのほとんどが指を「グー」に握りしめて生まれて来たのですが、最近は指を「パー」に開いて生まれてくる子も多いそうです。日本人の背の高さもスタイルも細く長くなっていますから、当然「指の長さ」もそれに比例して長くなって来ていますよね!

そのため、「背が高くて指の長い子」が「背が低くて指の短い先生」から何でもかんでも「指を立てて弾きなさい!」と年がら年中言われ、嫌気がさしてピアノを止めてしまうという図式が生まれます。成長期の男のお子さんがピアノを止めてしまう理由の一つかも知れませんね!