ピアノにとって「湿気」は大敵というお話はしましたが、逆にグランドピアノが良い状態になると、響版からパイプオルガンの音が聞こえてきます。これは、ピアノを適切な状態に保つ条件が揃って3ヶ月~6ヶ月経過するとこの状態が現れます。スタジオのコンサート・グランドも日本から船便で届いてから3ヶ月、完璧な「整調」「整音」「調律」のうえ24時間空調のもとに管理されていますので、響版の湿気がきれいに抜けて、今月の初めあたりからこのパイプオルガンの音が出始めてきました。これは、倍音がよく鳴っている証拠でもあります。また、音量も前にも増して出るようになり、スタジオに初めていらっしゃる生徒さんは、その音量に圧倒されてしまいます!
で、その条件としては、
1、部屋の湿度が50%~60%に常時保たれている。
2、部屋の温度が25度以下の一定の温度に保たれている。
3、適切な「整調」「整音」「調律」が行われている。
4、ピアノがよく弾き込まれている。
が上げられます。
特にスタジオの場合、毎日たくさんの生徒さんがレッスンに訪れコンサート・グランドを弾いて下さるので、とてもよく弾き込まれています。ピアノも本当に喜んでいると思います。今後、ますますよい音を奏でてくれることでしょう!